自由な空間デザインをあえて間仕切るデメリット

最近はどうなっているのか分かりませんが、私達がハウスメーカーを巡っていた頃はどこのメーカーでも全館空調を導入することが可能だったと思います。三菱の場合は三菱電機のエアロテックとなりますが、他メーカーの場合、東芝やデンソーのものだったと記憶しています。

全館空調を導入した場合、設計時の利点として、壁や扉による空間の間仕切りが不要となります。さすがに寝室や洗面、トイレなどは扉を必要としますが、それ以外は基本的に扉なしで設計されるのではないでしょうか。

うちの場合も基本的な設計では各部屋への扉はない仕様でしたが、猫が自由に動ける範囲を限定するため、扉を設けることにしました。

普通に考えると、扉を設けるということは空気の流れが悪くなるのでは?と思いましたが、設計士によると扉と壁の隙間から空気を吸い込むことが出来るので問題はないそうです。

しかし、入居直前のエアロテック試運転で問題が発覚したようで、空気流量を上げるため壁に開けたくもない穴(直径30センチのものを2つ)を開けることになってしまいました。タイミングがタイミングでしたので、あまりちゃんと考える時間もなく・・・今となっては気に入らない場所の第1位となっています。

どうも、壁と扉の隙間が微妙に狭く、エアロテックが吸い込む空気の影響で「ヴーン」と音を発してしまうようです。設計士さんへは何回も問題ないですよね?って確認したのですが、アフターの担当者に話を聞くと結構あるようでして。。。

このあたりの設計側とアフターの情報交換がうまく行ってないことが多々あるので改善してもらいたいところですね。このケースにおいては、設計側として数値上問題がないので「問題ない」と施主へ報告したのでしょうが、なんともお粗末な結果となってしまいました。

引渡から2年半近く経った今現在では、躯体の乾燥が進んだことによりドアと壁の隙間が広がったため、当初の穴を塞いでも音は鳴りますが気になるレベルではなくなりました。まだアフターに相談中ですが、最終的には壁の穴を塞いでしまおうかと思っています。


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