3階建の制約と割高になる理由

設計当初は費用面などから2階建てを勧められていましたが、ご近所さまに3階建てが増えてきていたので、日当たりが悪くなることを懸念して3階建てとしました。しかし、3階建てというのは以外と間取りに自由がきかなかったり、3階建て専用仕様などもありましたので、今回はその辺りをピックアップしてみようかと思います。

<階段位置の制約>

1階から2階への階段と、2階から3階への階段は消防法か何かの制約で同じ位置としなければなりません。これって以外と面倒で、間取りの自由度を制限してしまいます。エアロテックの配管などを考えるとこちらの方が設計しやすいのかも知れませんが・・・。

<避難口が必須となる>

これも消防法で決まっているようですが、3階の道路に面した位置に避難できるように小さなバルコニーを設置しなければなりませんでした。避難口がわかるように窓に貼る赤い▲のシールも用意されていたのですが、戸建では見た目が悪くなるのであまり貼っている人はいないようですね。

<基礎の鉄筋等>

そもそもの躯体の重さが違うので、基礎から仕様が異なるようです。ちょっと記憶があいまいなのですが、鉄筋の量や太さが異なるという内容だったと思います。また、我が家の場合は更に追加で地盤改良が必要となってしまいました。数十本の杭を固い岩盤まで打ち込むものなのですが、費用は100万弱くらいでした。なんでも下の柔らかい土の層がなくなっても自立出来るとか。。。

<石膏ボード>

これはアフター担当者から聞いたのですが、3階建ての場合、強度を増した石膏ボードが使用されているとのことです。通常の石膏ボードより重たいので施工が大変だと仰ってました。(階段の吹き抜け部分だけだったかも?知れません。。。)

<構造計算が必須>

鉄筋が少ないなどと一時期ニュースで話題になったあの構造計算です。3階建て以上では構造計算が必須となります。間取りが変更となる度に再計算が必要となるので設計担当者が大変そうでした。(期限ギリギリでの変更については、設計士さんと営業さんとの戦いって感じでした(笑))

まとめ

準防火地域の制約に加えて3階建てになると階段の位置や避難口の設置などの制約が追加となり、設計段階では結構思い通りに行かない事もありました。また、3階建て専用仕様や構造計算などにより当然のことながら費用面での負担は増してしまいます。しかし、3階からの眺望(天気の良い日にはギリギリですが富士山も見えます!)も良く、堅牢な家となったので割り増し分については不満より納得感の方が勝っているというのが正直なところでしょうか。


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